憧れの場所は遠いまま

キャンプと山と人事とインド

2016-01-01から1年間の記事一覧

ループ&ループ

【東京のこと】 東京に住んでいた。 ホームシックになんてならないけれど、東京にいる夢をよく見る。 東京といっても、夢の中ではどこか特定の場所にいるわけではない。新宿や渋谷の光景があるわけではない。そこはある意味では密室で記号的な東京だ。それで…

いろんなことに夢中になったり飽きたり

“いつでもいろんなことに夢中になったり飽きたり それが何かってことは分かっていなかったり あぁ好きになった日々は過ぎるよ あぁ季節はすぐ小雪まじりの冬に 答えがないならないでいいんだ いつかは冬が過ぎ 春が来て 忘れてしまった頃に思い出すよ 答えが…

我時想う愛

我時想う愛、というのはslack(5lack)というラッパーのアルバムなんだけどとても好きなアルバムで真夜中に川沿いを散歩するときなんかに似合う。リリカルで、チルで少しセンチメンタルな音楽。 いつも想う 死ぬ前にきっともっといけたなんて思うんじゃない…

近頃の若い者は、なんて言いたくないよね

僕はゆとり世代とかくくられると、すぐ反駁したくなるんだけど、世代論というのはとても便利だ。僕らの理解を隔てる溝を、そのままにしておいたまま、分かり合えないことをとりあえず了承できるから。 でも残念ながら世代論というのはもはや機能しない。昔は…

世界観

マレーシアでの出張を終えてインドに帰ってきたら、また大気汚染が悪化していて、やれやれという感じ。 僕の住んでいる街には冬が訪れつつあって、朝はとても寒い。日本の冬のはじまりはきっとこのくらいだと思う。 空気は白いけど、はぁって息を吐いたら、…

冬へと走り出そう

11月26日 インドの大気汚染は11月初旬に比べれば大分ましになった。今日なんかはしっかり青空が見えた。霞がかった陽光がまぶしくて、4月の日差しみたいな感じがした。期待と不安が入り混じった、少し痛いような陽の光だ。 ミシェル・ウエルベックという作家…

銀杏並木のセレナーデ

少し前の話だけど、ボブディランがノーベル文学賞を受賞した。僕はボブディランのことをほとんど知らない。 Like a rolling stoneという曲が好きというだけだ。他の曲も何曲かは知っているけど、その程度だ。Like a rolling stoneは「アイデン&ティティ」と…

アンガージュマンとエンゲージメント

来年日本に帰ったら九州旅行をしたくて色々調べていたら、まとめサイトの多いこと。絶対に行くべき鹿児島50のスポットとか(多いよ)とかベストグルメ10(コンセプトばらばら)とか、凄く沢山まとめられている。 便利なんだけど、なんだか白けてしまった…

空港にて

音楽と人生の話を書き終わらない。今月中には。 先月末、空港で飛行機を待つ間に書きかけにしてしまった文章があったのでそれを載せたい。 ------------------------------------------------------------------------2016年10月27日のこと。 今僕は、インデ…

(中編)カータースタイル・フラットピッキングとケララ産できめて

前回までのあらすじ 自意識の目覚めとともにTHE BLUE HEARTSとパンクロックに傾倒した少年は、若者文化屋を訪れ、それ以外に無限に広がる音楽の存在に慄いた。音楽が無限にあることは知っていたが、多くのそれらは僕の世界の外部にある無視していい音楽だっ…

(前編)カータースタイル・フラットピッキングとケララ産できめて

10/23 日曜日 今日はインドでカレーとクルフィ(アイス)を作りました。 中学生の僕とインドにいる今の自分を繋げるもの。それはもちろんこれまでの学歴だったり、就業経験だったりするわけだけど、例えば音楽について語るとき、約15年の曲がりくねった時間…

(導入)カータースタイル・フラットピッキングとケララ産できめて

10/22日 土曜日 インドで働いています。 考えをまとめるツールとしてブログを初めてみたけれどたった一回で更新が滞ってしまった。 理由は、ここ数週間ずっと考えていることがまとまらないからである。 私の生活の一番の関心事は「人材育成」と「学習する組…

旅に出たりブログ書いたりする理由

長く生きていると、落ちない汚れや、澱が溜まってくる。ときの流れ=成長(フィジカル、メンタル両面)そのものだった時間は今は昔っていう感じで、世界がひたすらに広がる予感はもうなかったりする。気がつけば齢二六。 ブログをはじめようと思ったのは、今…