憧れの場所は遠いまま

キャンプと山と人事とインド

こつこつと

こつこつと生きる。 アイラ島のシングルモルトに憧れたのは大学生の頃だ。 その頃、僕は中央線沿いに住んでいて、魚と焼き鳥の美味しい居酒屋でアルバイトをしていた。魚と焼き鳥が美味しければ居酒屋としては文句のつけようがない。 美味しい魚と鶏肉を手に…

生活の柄

早いもので、3月ももう25日になっている。25日が土曜日ということは金曜日に給料が入っている。先月の給料が入ってからもう一ヶ月か。給料はずっと手付かずだ。 ムガルガーデンという大統領官邸の庭園が期間限定で公開されていたので、並んで見に行った。色…

WBCと四年の月日

2013年のWBCはまだギリギリ大学生でその頃の私はひょんなことから浜松にいた。 2013年のWBCはその浜松の狭いワンルーム観ていた。今はデリーのアパートメントで観てるんだから不思議なものだ。 四年のサイクルの中であっちに来たりこっちに来たり、2021年は…

好きの総量について

象徴的な夢を見て、真夜中に目が覚め、眠れなくなってずっとそのことについて考えてたりすることがある。 二日連続で、なんだか色恋沙汰な夢を見た。多分インドで寂しいんだろう。 〈一昨日〉 一月に一緒にスリランカに行った人と、インドの街中を歩いていた…

企業における女性活躍推進について(前までの話とは関係ないけど)

<ここ二年くらいの話> 女性活躍推進が多くの企業で掲げられている。 多くの企業では、具体的な数値目標を伴った形で「活躍」を定義づけ、それを達成するための施策を実行している。 例えば、CSR活動のダイバーシティ項目に女性管理職比率の目標値を掲げ…

さいきんのできごとはもっぱら小沢健二

最近っていつまでのことを言うんだろう。最近会ってないな、最近寒いですね、最近の調子はどうですか?最近はてんでだめなんです、なんて言葉を繰り返すわけだ。僕にとっては最近だけど、誰かにとっては遠い昔だったりするように、時間ていうのはゆがむ。個…

流動体について 小沢健二新曲リリース

小沢健二が新曲をリリースした。シングルとしては「ある光」以来19年ぶりだという。 「毎日の環境学」がリリースされたときはリアルタイムで高校生だったけれど、ピンと来なかった。いや、ピンと来るわけがない。フリッパーズギターの3枚から犬、Lifeと渡…

2月のこと

まとまりのないメモをだらだらと。 <沈黙について> インドの夜8時は日本の23時半で、時差ってのは本当に鬱陶しいんだけど、ぴこーん!とiPhoneが鳴って開いてみてみると、女友達から画像が届く。拡大してから撮った写真でぼやけているが、分かるのは舞台に…

Feelin'29

昨晩のこと、というのは2017年1月12日のことだ。日本時間は既に13日になっていて、こちらでは月が天頂に昇る頃だった。仕事が終わらず、家でせっせと作業をしながら宇多田ヒカルを聴いていた。 最近は、もっぱら宇多田ヒカルだ。Fantomeがリリースされて、し…

憧れの場所は遠いまま

日記を書こうと思っては身の丈に合わない事を考えてしまう。まとまらないまま書きかけの文章を放置する、ということが続いた。クリスマスのこと、年末の振り返り、新年の誓いなど書き始めるまではシンプルなのだが、いつもあちらこちら(音楽、過去、本の引…

ループ&ループ

【東京のこと】 東京に住んでいた。 ホームシックになんてならないけれど、東京にいる夢をよく見る。 東京といっても、夢の中ではどこか特定の場所にいるわけではない。新宿や渋谷の光景があるわけではない。そこはある意味では密室で記号的な東京だ。それで…

いろんなことに夢中になったり飽きたり

“いつでもいろんなことに夢中になったり飽きたり それが何かってことは分かっていなかったり あぁ好きになった日々は過ぎるよ あぁ季節はすぐ小雪まじりの冬に 答えがないならないでいいんだ いつかは冬が過ぎ 春が来て 忘れてしまった頃に思い出すよ 答えが…

我時想う愛

我時想う愛、というのはslack(5lack)というラッパーのアルバムなんだけどとても好きなアルバムで真夜中に川沿いを散歩するときなんかに似合う。リリカルで、チルで少しセンチメンタルな音楽。 いつも想う 死ぬ前にきっともっといけたなんて思うんじゃない…

近頃の若い者は、なんて言いたくないよね

僕はゆとり世代とかくくられると、すぐ反駁したくなるんだけど、世代論というのはとても便利だ。僕らの理解を隔てる溝を、そのままにしておいたまま、分かり合えないことをとりあえず了承できるから。 でも残念ながら世代論というのはもはや機能しない。昔は…

世界観

マレーシアでの出張を終えてインドに帰ってきたら、また大気汚染が悪化していて、やれやれという感じ。 僕の住んでいる街には冬が訪れつつあって、朝はとても寒い。日本の冬のはじまりはきっとこのくらいだと思う。 空気は白いけど、はぁって息を吐いたら、…

冬へと走り出そう

11月26日 インドの大気汚染は11月初旬に比べれば大分ましになった。今日なんかはしっかり青空が見えた。霞がかった陽光がまぶしくて、4月の日差しみたいな感じがした。期待と不安が入り混じった、少し痛いような陽の光だ。 ミシェル・ウエルベックという作家…

銀杏並木のセレナーデ

少し前の話だけど、ボブディランがノーベル文学賞を受賞した。僕はボブディランのことをほとんど知らない。 Like a rolling stoneという曲が好きというだけだ。他の曲も何曲かは知っているけど、その程度だ。Like a rolling stoneは「アイデン&ティティ」と…

アンガージュマンとエンゲージメント

来年日本に帰ったら九州旅行をしたくて色々調べていたら、まとめサイトの多いこと。絶対に行くべき鹿児島50のスポットとか(多いよ)とかベストグルメ10(コンセプトばらばら)とか、凄く沢山まとめられている。 便利なんだけど、なんだか白けてしまった…

空港にて

音楽と人生の話を書き終わらない。今月中には。 先月末、空港で飛行機を待つ間に書きかけにしてしまった文章があったのでそれを載せたい。 ------------------------------------------------------------------------2016年10月27日のこと。 今僕は、インデ…

(中編)カータースタイル・フラットピッキングとケララ産できめて

前回までのあらすじ 自意識の目覚めとともにTHE BLUE HEARTSとパンクロックに傾倒した少年は、若者文化屋を訪れ、それ以外に無限に広がる音楽の存在に慄いた。音楽が無限にあることは知っていたが、多くのそれらは僕の世界の外部にある無視していい音楽だっ…

(前編)カータースタイル・フラットピッキングとケララ産できめて

10/23 日曜日 今日はインドでカレーとクルフィ(アイス)を作りました。 中学生の僕とインドにいる今の自分を繋げるもの。それはもちろんこれまでの学歴だったり、就業経験だったりするわけだけど、例えば音楽について語るとき、約15年の曲がりくねった時間…

(導入)カータースタイル・フラットピッキングとケララ産できめて

10/22日 土曜日 インドで働いています。 考えをまとめるツールとしてブログを初めてみたけれどたった一回で更新が滞ってしまった。 理由は、ここ数週間ずっと考えていることがまとまらないからである。 私の生活の一番の関心事は「人材育成」と「学習する組…

旅に出たりブログ書いたりする理由

長く生きていると、落ちない汚れや、澱が溜まってくる。ときの流れ=成長(フィジカル、メンタル両面)そのものだった時間は今は昔っていう感じで、世界がひたすらに広がる予感はもうなかったりする。気がつけば齢二六。 ブログをはじめようと思ったのは、今…